インターネットを快適に利用するためには、LANケーブルの選び方が重要です。
LANケーブルには、カテゴリと呼ばれる規格があり、それぞれに特徴やメリットがあります。
今回は、「CAT6(カテゴリ6)」と「CAT6A(カテゴリ6A)」のLANケーブルについて、回線速度の違いを比較してみました。
どちらのLANケーブルが自分の環境に合っているのか、参考にしてみてください。
購入したCAT6Aケーブル
わたしは、これまでCAT6のLANケーブルを使用していましたが、速度の向上を期待してCAT6Aに変更してみました。
カテゴリの違い
LANケーブルの仕様表によると、1Gbpsまでの通信であれば、CAT5eまたはCAT6のケーブルで十分です。
一方で、CAT6Aは10Gbpsまでの通信に対応しており、伝送速度や伝送帯域に余裕があるため、これがどのような影響を与えるのか気になります。
CAT6ケーブルと比較
CAT6Aのケーブルは、以前使っていたものより2倍近く太くなって、ちょっとガッカリ。
ただし、内部にノイズフィルターが入っているようでなので、LANケーブルが密集する場所や、電磁ノイズの多い場所でも、安定した通信を維持したい場合は、スタンダードの方がいいかもしれません。
それからケーブルの柔らかさですが、「やわらかタイプ」は軽い力でもぐにぐに曲がります。一方の「スタンダード」もそこそこ柔らかいので、取り回しにはまったく問題ありませんでした。
回線速度を比較した結果
わたしの回線はNURO光で、下り最大速度は1Gbpsです。
回線が安定する深夜に、CAT6とCAT6Aの回線速度をそれぞれ10回連続で測定しました。
CAT6 | CAT6A | |
---|---|---|
1回目 | 829Mbps | 833Mbps |
2回目 | 833Mbps | 829Mbps |
3回目 | 824Mbps | 833Mbps |
4回目 | 835Mbps | 831Mbps |
5回目 | 828Mbps | 832Mbps |
6回目 | 830Mbps | 833Mbps |
7回目 | 829Mbps | 826Mbps |
8回目 | 828Mbps | 834Mbps |
9回目 | 833Mbps | 830Mbps |
10回目 | 824Mbps | 830Mbps |
平均 | 829Mbps | 831Mbps |
結果は…、変わりませんでした!
数値を見てもわかるように、誤差の範囲内です。
現在、CAT6を使用中で回線が安定しているなら、無理に買い替える必要はありません。無駄な投資になる可能性大です。
ただし、これから新しくLANケーブルを購入するなら、最初からCAT6Aにしておいたほうが、将来的にも精神的にも安心です。
まとめ
CAT6Aのメリットは、以下の通りです。
- 今後、より高速な回線(10Gbps)にも対応できる
- ケーブルが密集する場所など、電磁ノイズの多い場所に強い
- 安定した通信環境を実現できる
CAT6Aは、CAT6と比べて、より高い周波数帯域(500MHz)とより高い伝送速度(10Gbps)をサポートしています。
しかし、CAT6でも1Gbpsまでの通信は可能です。そのため、CAT6Aに変えることで劇的な速度向上が期待できるわけではありません。
CAT6Aの価値は、将来的な回線の拡張や、ノイズの影響を受けやすい環境での通信品質の向上にあります。