話題の口腔洗浄器 Panasonicのジェットウォッシャー ドルツ EW-DJ71を試しに購入してみましたが・・・正直買って後悔しています。
- ポンプ音がうるさい
- 洗面台が水浸し
- 水を何度も継ぎ足さないといけない
- 置く場所に困る
- 洗浄力はフロスにかなわない
はじめに結論から言うと、歯茎のマッサージ効果なら電動歯ブラシで十分ですし、肝心の洗浄力もデンタルフロス(糸ようじ)に劣ります。なにより手間がかかるし、扱いにくいというのが正直な感想です。
それにフロスなら、うるさくなくて、水浸しにならず、水を継ぎ足さなくてもいいんです。もっと言うなら、椅子でくつろぎながらだって掃除できてしまいます。“フロスで十分”という結論にいたるのは当然の結果なんですよ・・・
EW-DJ71とは
独自の「超音波水流」を歯間や歯周ポケットに当てて、汚れを洗い流す口腔洗浄器。歯間に挟まった食べ物や歯垢などを弾き飛ばします。
わたしが購入したのは、Panasonicのジェットウォッシャー EW-DJ71です。
ちなみに、EW-DJ71とEW-DJ72の違いは、給水タンクの仕様のみ。他の機能はまったく一緒だそうです。
- EW-DJ71は給水タンクが“白色”
- EW-DJ72は給水タンクが“半透明”
EW-DJ72は、タンクが半透明になったので、水の残量がわかりやすいという特徴があります。
さらに詳しい特徴
ノズルの中には小さな金属リングが入っています。これが超音波水流を作るんですかね?
EW-DJ71とEW-DJ72の替えノズルは「EW0982-X」です。2本入が500円弱で購入できます。
コイル状のホースは柔らかくて伸ばしやすい。ホースは無いに越したことはないですが、伸ばしてもとくに邪魔とは感じませんでした。
ハンドルと本体は磁石で取り付ける仕組み。しかし、この磁石が弱すぎる・・・ホースを中にちゃんとしまわないとハンドルがすぐに落ちてしまいます。
スイッチは単純な構造。JETで水が出てきて、STOPで止まります。
ハンドルの裏側にノズルを外すボタンがあります。
「電源ボタン」と「プラス・マイナスの強弱ボタン」しかないので操作は簡単。水圧レベルを10段階で調整できます。
タンクの上蓋は、カポッとかぶさっているだけ。タンクの真ん中にある仕切りみたいなものは、水位上限ラインで、これを超えないように水を入れます。
タンクは取り外せますが、見た目優先でつかみにくい。手の小さな方は滑ってしまうかも。
電源コードは左右どちらからでも出すことができます。本体の直径は12cm。狭い洗面台では置く場所が限定されます。
電源コードの長さは105cmほど。洗面台で使うのを想定しているのか短めです。
実測重量は970gでした。
使ってみた感想
音がうるさい
まず、電源を入れて驚くのがポンプの動作音。スマホアプリの騒音計で計測すると、掃除機と同じ72dBでした。
わたしが持っているダイソンV7と同じくらいの騒音だと思います。夜の静まり返った洗面台で使うのは憚れます。
洗面台が水浸し
口を開けて使うと洗面台の周りが水滴でびちゃびちゃ。口の中を見ながらやると鏡がびちゃびちゃ・・・
口を閉じて使ってもすぐに口の中が水でいっぱいになる・・・慣れもあると思いますが、ぶっちゃけ扱いにくいです。
フロス(糸ようじ)の方がマシ
わたしの場合は、レベルMAXで使っても歯茎から血が出ませんでしたし、痛いとも感じませんでした。むしろ物足りないくらい。普段から電動歯ブラシとフロスで歯磨きしているからかもしれません。でも、頬とか喉に当たるとさすがに痛いですね。
歯の隙間に入った食べ物のカス程度なら落とせますが、歯に付着した硬い歯石は、長時間やっても落とせませんでした。しかも、すべての歯を丁寧に洗浄するとなると、タンクの水の継ぎ足しを3回は覚悟しなければなりません。
歯茎をマッサージをして、健康な歯茎を手に入れたいなら電動歯ブラシで十分だし、歯間の汚れはフロスのほうがよく落ちます。ジェットウォッシャーを使う意味を感じなかったというのが正直な感想です。
これを買うくらいなら、100均に売ってる50本入100円の糸ようじを買ったほうがマシ。冗談ではなくほんとに。ポンプの騒音、水の継ぎ足し、洗面台のびちゃびちゃが許容できるなら買いですが・・・過度な期待は禁物です。