『XBOX ONE ワイヤレスコントローラー』の分解手順を紹介!
長期間コントローラーを使っていたため、「RT・LTボタン」から異音がして、ボタンの戻りが遅くなってしまいました。
先に原因から言うと、これはボタンが当たるところにあるゴムが劣化したせいです。なので、このゴムさえ何とかしてしまえば、まだまだ使うことが可能です。
分解に使用したアイテム
わたしはAmazonに売っていた『XBOX コントローラー 分解キット』を購入しました。
必要な工具の他に、数種類のヘラ、ブラシ、ピンセットが付いてくるので何かと役立ちます。
ネジは「穴あきT8トルクス」で外す
分解に必要な工具は、「ヘラ」と「穴あき T8トルクス」の2点。
普通のトルクスではなく、“穴あき”なので間違えないように。
穴あきのT8なら「トルクスドライバー」でも「トルクスレンチ」でも大丈夫です。
クリーニング用品があると便利
内部の掃除は、基盤などがあるので『無水エタノール』を使います。
また、布より『キムワイプ』で拭くとホコリが付かないのでおすすめです。
XBOXワイヤレスコントローラーの分解手順
必要な工具と、手順さえ覚えてしまえば簡単に分解できます。
グリップカバーを外す
はじめに左右のグリップカバーから外します。
グリップカバーの上部にヘラを1本差し込んで隙間を作ったら、もう1本のヘラで少しずつずらしながらこじ開けていきます。
グリップの先端までいけば、自然とカバーが外れるはず。
もう片方のグリップカバーも同様に外します。
ステッカーを剥がす
ネジの1つがステッカーの裏側に隠れているため、ステッカーを剥がす必要があります。
ドライヤーでステッカーを温めたら、爪かピンセットなどを使って矢印のあたりから剥がしてください。
ネジが見えるところまでめくればOK。
5つのネジを外す
「穴あきT8トルクスドライバー」を使って、5つのネジを外します。
ナメないように、しっかりドライバーの先端を当てて回します。
カバーを外す
カバーはネジでとめてあるだけなので、持ち上げれば簡単に外れます。
裏側のカバーも同様に本体を持ち上げるだけで外れます。
内部にホコリや手垢が入り込んでいるので、ブラシや綿棒を使ってしっかり掃除しておきましょう。
ちなみに、裏側はこのようになっています。
RT・LTボタンの戻りが遅い、異音がする原因は?
原因はゴムパッドの劣化です。
ボタンの底部にあるゴム
「RT・LTボタン」の戻りが遅い、異音がする原因は、画像のところのゴムが劣化してベタベタになっているからです。
このベタベタになったゴムにボタンが当たることで、戻りが遅くなっています。
側面にあるゴム
もう1つ、「RT・LTボタン」の側面にもゴムがあって、これも不調の原因になります。
この側面のゴムは、ボタンを押したとき矢印の部分に当たります。
ここにくっつくせいで、ボタンを押すたびに異音がするわけです。
マスキングテープで対策する
ゴムを外して使ってもいいですが、そうすると今度はカチカチ音が鳴りそうなので、わたしは劣化したゴムの上から「マスキングテープ」を貼って簡易的に修理しました。
貼る部分を「無水エタノール」で脱脂してから、小さく切った「マスキングテープ」を貼り付けます。
裏面まで包み込むように貼ると剥がれにくいです。ヘラなどを使ってしっかりおさえつけます。
側面のゴムにも「マスキングテープ」を貼り付けます。
カバーに戻す
本体をカバーに戻すときは、必ずRT・LTボタンを半押ししながらカバーに戻してください。
こうしないと、せっかく貼ったテープが樹脂部分にあたって剥がれてしまうからです。
それからバッテリーのバネの位置に注意。
バネがケースの内側に入っていると本体が正常に入りません。
ネジを締める前に、ボタンの異音がおさまったか確認します。
グリップカバーを戻すときは、7箇所の爪にグリスを薄く塗っておくと、次回外すとき簡単に外せるようになります(グリスは自転車用など何でもOK)。
これでXBOXワイヤレスコントローラーの分解修理は完了です。
おつかれさまでした。
まとめ
- 専用の分解キットを買うと楽
- 穴あきT8トルクスで分解する
- 不調の原因はゴムの劣化
- マスキングテープで簡易的に修理
- ステッカーはドライヤーで温める
- カバーを戻すとき注意する
- 爪にグリスを塗ると次回外しやすい
劣化してベタベタになったゴムにマスキングテープを貼ったら、異音も出ないし、ボタンの戻りも良くなっていい感じです。
分解キットが約1,000円、マスキングテープは100円台で購入できます。
新品のコントローラーを買うよりもだいぶ安く済みました。
現行よりも古いタイプのコントローラーですが、これからまだまだ使えそうです。