面倒なインストールは不要!
この記事では、簡単な手順で「adb/fastbootコマンド」を使用できるようにする方法を解説します。
「環境変数の設定」と「USBドライバーのインストール」を行うだけで、すぐにこれらのコマンドが使えるようになります。
Platform Toolsをダウンロードする
まず、以下のリンクから『Android SDK Platform Tools』をダウンロードします。
リンク先にある「SDK Platform-Tools for Windows」をダウンロードしてください。
zipファイルを解凍する
ダウンロードした「zipファイル」を解凍すると、「platform-tools」というフォルダが作成されます。
Cドライブ直下に置く
解凍した「platform-tools」フォルダをCドライブ直下に移動させます。
環境変数を設定する
次に環境変数を設定し、adbコマンドを使えるようにします。
システムの詳細設定を開く
[Windows]+[Pause]キーを押し、開いたウィンドウにある「システムの詳細設定」をクリックします。
環境変数をクリックする
「システムのプロパティ」が開いたら、「環境変数」をクリックします。
Pathを選択して編集をクリックする
「システム環境変数」にある「Path」を選択し、「編集」をクリックします。
新規追加する
「環境変数名の編集」が開くので「新規」をクリックします。
画像の②に入れるアドレスは「platform-tools」フォルダのある場所を指定します。
今回はCドライブ直下に置いたので、
C:\platform-tools
と入力して「OK」をクリックします。
以上でadbコマンドの導入は完了です。
adbコマンドの確認をする
「コマンドプロンプト」または「PowerShell」を起動します。
「adb」と入力してエンターを押します。
このようにずらーっとログが表示されたら成功です。
USBデバッグを有効にする
パソコンがスマホを認識するように設定します。
開発者向けオプションを有効にする
スマホの「設定」→「端末情報」をタップします。
一番下にある「ビルド番号」という文字を「7回連続でタップ」します。
「開発者向けオプションが有効になりました。」と表示されたら成功です。
USBデバッグをONにする
「設定」→「システム」→「開発者向けオプション」の順にタップします。
「USBデバッグ」という項目を「ON」にします。
スマホとパソコンを繋ぐ
スマホをUSBケーブルで接続すると、許可を求めるダイアログが出るので「常に許可する」にチェックを入れて、「許可」をタップします。
デバイスマネージャーで確認する
ちゃんとパソコンがスマホを認識しているか確認します。
まず、パソコンとスマホをUSBケーブルで接続します。
スマホの電源を一度OFFにしてから、「ボリュームダウン」+「電源ボタン」を同時に長押ししてFastbootモードを起動します。
この状態でデバイスマネージャーを開きます。
スタートボタンのロゴを右クリックするか、 [Windows]キー + [X]キーを押すとメニューが表示されます。
「ほかのデバイス」の項目で、「Android」に黄色の警告マークが表示されている場合は、ドライバーがインストールされていないことを意味します。
もし、ここでAndroidデバイスが正常に認識されていれば、次のUSBドライバーをインストールする作業は飛ばして構いません。
ちゃんと接続したのに何も表示されない場合は、「操作」メニューから「ハードウェア変更のスキャン」を選択すると、表示されることがあります。
USBドライバーをインストールする
黄色の警告マークがあるデバイスに、ドライバーをインストールします。
手順1. USBドライバーをダウンロードする
まず、Get the Google USB Driverにアクセスし、「Google USB Driver」をダウンロードします。
各端末のメーカーから、専用のUSBドライバーが提供されているので、そちらを使用しても構いません。
わたしはXiaomi端末を使用していますが、「Google USB Driver」で問題なく認識しました。
開いたページにある「Download the Google USB Driver ZIP file (ZIP).」をクリックします。
「規約に同意します」にチェックを入れ、ダウンロードボタンをクリックします。
手順2. ZIPファイルを解凍する
ダウンロードしたzipファイルを解凍しておきます。
手順3. 「ドライバーの更新」を選択する
再びデバイスマネージャーを開き、「Android」で右クリックし、「ドライバーの更新」をクリックします。
手順4.「コンピューターを参照して…」をクリック
「コンピューターを参照してドライバーを検索」をクリックします。
手順5.「コンピューター上の利用可能な…」をクリック
「コンピューター上の利用可能なドライバーの一覧から選択します」をクリックします。
手順6.「すべてのデバイスを表示」を選択
「すべてのデバイスを表示」を選択し、「次へ」をクリックします。
手順7.「ディスクの使用」をクリック
「ディスク使用」をクリックします。
「参照」をクリックします。
ダウンロードして解凍しておいた「usb_driver」フォルダを開きます。
その中にある「android_winusb.inf」を選択し、「開く」をクリックしてください。
手順8. デバイスドライバーを選択する
「Android ADB Interface」を選択し、「次へ」をクリックします。
ドライバー更新の警告が出たら、「はい」をクリックします。
手順9. インストールして再起動する
「インストール」をクリックします。
これでドライバーのインストールは完了です。
再起動のウィンドウが出たら、「はい」をクリックします。
手順10. デバイスマネージャーで確認する
デバイスマネージャーを確認し、「Android Device」と表示されていたら成功です。
Fastbootコマンドを打ってみる
それでは、正常にFastbootコマンドが動作するか試してみましょう。
パソコンとスマホをUSBケーブルで接続し、USBデバッグが有効になっていることを確認してください。
Cドライブ直下の空白部分を右クリックし、ターミナルで開くを選択すると、「PowerShell」が開きます。
Windows10の場合は、Shiftキーを押しながら、右クリックで「PowerShellで開く」が表示されます。
Fastbootモードを起動させる
まずは、adbコマンドで「Fastbootモード」を起動させます。
Androidが起動している状態で、
adb reboot bootloader
と入力してエンターを押します。
少し間をおいてから端末が再起動し、「Fastbootモード」が起動したら成功です。
デバイス名を表示させる
fastboot devices
と入力すると、そのデバイス固有の識別情報が英数字で表示されます。
端末を再起動させる
fastboot reboot
と入力すると、スマホが再起動してAndroidが立ち上がります。
以上のように動作すれば、adb/fastbootコマンドの導入は完了です。
おつかれさまでした。