「防湿庫は必要か?」と考えていて、なかなか導入に踏み切れない人が多いと思います。
結論から言うと、防湿庫は保険と同じで「安心を買う」ために必要なものです。
日本は年間を通して湿度が高いので、常にカビが生えやすい環境にあります。
「大切なレンズにカビを生やさないため」というより、「不安を取り除くための安心代」として防湿庫が必要になってきます。
わたしが購入したのは、“光触媒”付きの防湿庫『東洋リビング オートクリーンドライ ED-25CAM』。
一眼レフカメラ1台持ちには、程よい余裕があり、ジャストサイズな防湿庫です。
この防湿庫を選んだ理由
- 1台持ちに丁度いいサイズ
- 光触媒で防カビ剤不要
- 耐久性のある乾燥剤方式
- 国産だから安心
付属品
- プラスチック棚 1枚
- 保護スポンジ(平ら・波型)各1枚
- カギ 2本
- 説明書
レンズが置ける「波型スポンジ」が標準で付いてくるのは嬉しい。
サイズ
外寸
横幅:301mm、高さ:392mm、奥行き:285mm
内寸
横幅:267mm、高さ:299mm、奥行き:234mm
除湿方式
除湿方式は乾燥剤方式です。
安い「ペルチェ式」と悩みましたが、ペルチェ方式の耐久性が10年に対して、乾燥剤方式は“半永久的”ということでこちらにしました。
光触媒
この防湿庫、最大の特徴は「光触媒」が付いていることでしょう。
光触媒がない防湿庫は、結局、「防カビ剤」を使うことになります。
防カビ剤を購入して、定期的に交換するのは結構な手間ですが、光触媒ならそのまま放って置くだけでOK。
光触媒が自動でカビの発生を防いで、庫内をクリーンに保ってくれます。
動作中は常にブルーのLEDライトが点灯しています。
少し高価でしたが、面倒くさがりな自分は光触媒付きを購入して正解。満足しています。
カメラを置いてみる
棚とスポンジを設置するとこんな感じ。
棚の位置は簡単に変更することが可能です。
カメラを横に置いた状態。余裕を持って1台置くことができます。
カメラ1台持ちには、丁度いいサイズ感であることがわかっていただけると思います。
奥行きがあるので、縦に置いても大丈夫。
この場合、片方に半分ほどの空きスペースが生まれます。
その他特徴
温度計はアナログ。
精度はいいのですが、反応速度が遅いのが欠点かな。
「取っ手」が無いのが気がかりでしたが、使ってみるとこの開け方でもスムーズに開閉できます。
扉は冷蔵庫と同じパッキンと磁石になっていてパタンと閉まります。密閉状態もかなり良好で湿度が安定しています。
コンセントが2つあり、なんだろう?と思ったら「予備のコンセント」でした。
デジカメの充電など、他の機器の電力をこのコンセントから取れるようになっています。
除湿ユニットの動作
アナログ湿度計では、湿度の反応速度が遅く、見にくいので「デジタル湿度計」を中に置いています。
購入したのは、高精度と評判の「ThermoPro デジタル温湿度計 TP53」です。
「最高湿度」と「最低湿度」がわかるので、防湿庫内で湿度がどう変化したのかがわかりやすい。
上の画像では、現在の湿度40%、最高44%、最低35%だったということがわかりますね。
デフォルトのダイヤル位置は、標準の「標」になっています。
とくに動かさず、基本はこの位置のままで大丈夫。
湿度が46%になったら除湿ユニットが動作を開始。
動作中は赤いランプが点灯します。
起動時だけ電力が高めですが、徐々に減っていき25分後には3wになります。
その後は、除湿が完了するまで3wのままでした。
消費電力は以下の通り。
- 起動時:33w
- 15分後:17w
- 25分後:3w
除湿に掛かった時間ですが、
湿度46%から1時間後の湿度が44%、
2時間後、湿度が36%になって除湿ユニットの動作が停止しました。
どうやら除湿開始から1時間を経過したあたりから、湿度がグッと下がるようです。
除湿ユニットが動作していないときの待機電力は1w以下。
1ヶ月の電気代は数十円レベルなので、気にすることはありません。
まとめ
- 1台持ちに丁度いいサイズ
- 乾燥剤方式で耐久性がある
- 光触媒で管理がラク
- 湿度計はデジタルのほうが見やすい
- 除湿ユニットは省エネ動作
防湿庫内の湿度は、標準設定で35~45%に保たれています。
ひと月の電気代は数十円レベル。乾燥剤方式だからといって電気代が掛かるということはありません。
光触媒は、防カビ剤を買って交換する手間がない分、管理がすごいラク。
1万円ほどの中国製防湿庫を買うくらいなら、もう少し頑張ってこちらを購入したほうがあとで後悔することがないです。