FTPソフトとは、サーバーにファイルをアップロードしたり、サーバー上のデータを編集・削除するためのソフトです。
FTPソフトでよく使われているのは「FFFTP」と「FileZilla」の2つ。いずれもフリーウェアです。
今回は『 FileZilla(ファイルジラ)』のインストールから初期設定、基本的な使い方を紹介します。
FileZillaをダウンロードする
上のリンクにアクセスして「FileZilla Client」をダウンロードします。
「FileZilla」は無料で提供されていて、日本語にも対応しています。
OSを選択する
リンク先を開くと、以下のような画面になります。
使用しているパソコンのOSを選び、末尾が「.exe」のファイルをダウンロードします。Macの場合は「.bz2」です。
「64bit版」なら「FileZilla_xxx_win64-setup.exe」をダウンロードしてください。
FileZillaをインストールする
ダウンロードしたファイルを実行します。
インストーラーの指示に従ってセットアップを行います。
初期設定をする
インストールが完了したら「FileZilla」を起動して「初期設定」を行います。
サイトマネージャーを開く
「ファイル」→「サイトマネージャー」をクリックします。
新しいサイトを追加する
「サイトマネージャ」が表示されたら「新しいサイト」をクリックします。
左側の「自分のサイト」の下に「新規サイト」という項目がでるので、わかりやすい名前に変更します。ここでは「Xserver」とします。
次に右側の入力欄を埋めていきます。
FTP情報を入力する
FTPアカウント情報に基づき、「ホスト名」「ユーザー名」「パスワード」などの項目を入力します。
FTPアカウント情報の確認方法は、契約時のメールやコントロールパネルからご参照ください。
エックスサーバーの接続方法
エックスサーバーの場合は、以下のように入力します。
①「FTP – ファイル転送プロトコル」を選択
② sv〇〇〇〇.xserver.jp(契約時のメールに記載)
③「明示的なFTP over TLSが必要」を選択
④「通常」を選択
⑤ 契約時に届いたメールで確認する
FTPアカウントの確認方法
エックスサーバーを契約したときに「【Xserver】■重要■サーバーアカウント設定完了のお知らせ 」という件名のメールが届いていたはずです。
このメールに必要な情報がすべて記載されています。重要なものなのでメモを控えたり、印刷していたかと思います。
または、サーバーパネルからも確認することができます。
画面の見かた
左側に「パソコン内のデータ」、右側に接続した「サーバー内のデータ」が表示されています。
このウィンドウを使うことで双方向にデータの転送を行い、サーバーとパソコン間でファイルのやり取りが行えるというわけです。
FileZillaの使い方
エックスサーバーでホームページファイルをアップロードする場所は「public_html」というフォルダになります。
まずは「FileZilla」を使って「public_html」までアクセスしてみましょう!
「public_html」にアクセス
サーバー側のウィンドウから「サイトのドメイン(例.example.com)」フォルダを探してダブルクリックします。
この中に「public_html」フォルダがあります。
さらに「public_html」フォルダをダブルクリックします。
これで「public_html」内のデータが表示されました。
ホームページで利用するファイルのやり取りは、この「public_html」フォルダ内で行うことになるので覚えておきましょう!
基本操作
ここでは「ダウンロード」と「アップロード」のやり方を紹介します。
まずは、サーバーから必要なファイルをダウンロードして「バックアップ」を取ってみます。
ファイルをダウンロードする
ここでは例として「.htaccess」のバックアップを取ってみます。
パソコン側のウィンドウにて「保存する場所」を選択。ここでは「デスクトップ」選びます。
サーバー側の「public_html」内にある「.htaccess」を見つけて、マウスを「右クリック」→「ダウンロード」を選びます。
これでデスクトップに「.htaccess」のファイルが保存されます。
ファイルをアップロードする
今度は編集した「.htaccess」をアップロードして更新してみます。
サーバー側は「public_html」内の「.htaccess」があるウィンドを開いておきます。
パソコン側にある編集した「.htaccess」を「右クリック」→「アップロード」をクリックします。
「上書き」になるので「ターゲットファイルは既に存在しています」というウィンドウが開きます。
- ソースが新しければ上書き
- 現在のキューにのみ適用する
- OKボタンを押す
「現在のキューのみ適用する」にチェックを入れると、「常にこのアクションを使用する」にも自動でチェックが入ります。
ドラッグ&ドロップでもOK
ファイルを右クリックしなくても、マウスの「ドラッグ&ドロップ」を行うことで「ダウンロード」や「アップロード」を行うことができます。
クイック接続を設定する
次回の起動で素早くサーバーに接続するために「クイック接続設定」をしておきます。
FTP情報を入力
ウィンドウ上部にあるバーに「ホスト名・ユーザー名・パスワード」を入力。エックスサーバーなら「ポート」は空欄でOK。
最後に「クイック接続」ボタンをクリックするとサーバーに接続します。
次回以降の接続方法
次回からは「クイック接続」ボタンの横にある「▼マーク」をクリックしてください。
すると、履歴が表示されるので、あとは「ホスト名」をクリックするだけで簡単に接続することができます。
まとめ
初期設定の「FTP情報の入力」さえ行ってしまえば、2回目以降は簡単です。
パソコンとサーバー間のファイル転送は、ドラッグ&ドロップだけで行うことができます。
サイト運営をするにあたって、覚えておいて損はありません。
FTPソフト「FileZilla」を使用したことがない場合は、この機会に利用してみることをおすすめします。