M.2 SSDは、とにかく熱くなるということなので『ファン付きのヒートシンク』を購入しました。
結論から言うと、ファンは調整すればとても静か、温度は常に30℃前半を保っています。
ファン付きヒートシンク
長尾製作所の『SS-M2S-HS03』を購入。
自社一貫生産「Made in Japan」というところに興味をそそられました。
放熱シリコンパッド
ヒートシンクの裏側に熱を伝えるための「シリコンパッド」が貼ってあります。
厚み:0.5mm、熱伝導率:5.2W/m・k、日本製です。
付属の小型ファン
付属のファンは『XFAN RDM2510S』というもの。
3ピン端子ですが、BIOSのファン設定により、回転数を調整することができます。
- サイズ:25×25×10mm
- 回転数:10,000rpm ±15%
- 風量:2.21CFM
- ノイズ:22dBA
- 寿命:30,000時間
- コネクタ:3pin
- ケーブル長:300mm
- 定格:12V 0.08A
ファンをもう1つ増設できる
ファンを固定するネジとスペーサーが2セット付属しているので、ファンを追加購入すれば、2つ取り付けることができます。
増設用のファンは、Amazonに単品で売っています↓
ファンの固定位置
ファンの固定位置は、3箇所から好きな場所を選べます。
発熱するコントローラーのある位置か、ファンが1つなら中央が良いでしょう。
ケーブルの断線に注意
画像の位置でファンを固定しようとしたら、ケーブルをヒートシンクに挟んで断線しそうになりました(汗)
ファン本体にケーブルを収めるための切り込みがあるので、そこにケーブルをよく押し込んでから取り付ける必要があります。
ヒートシンクを固定する
固定用の「絶縁テープ」を使って、ヒートシンクを固定します。
透明なフィルムを剥がす
シリコンパッドに「透明なフィルム」が貼ってあるので、忘れずに剥がしてから装着してください。
絶縁テープで固定する
M.2 SSDとの固定には『ポリイミドテープ』という“絶縁テープ”を使用します。
粘着力は十分。シールの上から貼っても、ノリ残りが少ないので、あとからきれいに剥がすことができます。
しかし、テープの幅が15mmあるので、サイドが余ってしまいます。
10mmのテープで貼り直した
はみ出たテープが気になったのと、より強力に固定したかったので、わたしは「10mmのポリイミドテープ」を買って貼り直しました。
今度は3箇所に貼って、ガッチリ固定。
10mmのテープなら、はみ出さず、きれいに貼ることができます。
マザーボードに装着する
M.2スロットに装着したら、ネジ止めします。
あとは、ファンの「3ピン端子」を接続したら完了です。
小型ファンのノイズ
MAXの10,000rpmだと、さすがに「ビィィーー」という回転音がしてうるさいです。
BIOSのファンコントロール設定
わたしはBIOSのファン設定で、回転数を50%まで落とし、「5,000rpm」に設定しました。これでノイズが一切聞こえなくなります。
大体6,000rpm辺りから静かになりますが、かすかに「キーン」という高音が響いているのが気になりました。
個体差もあると思いますが、その高音は5,500prm辺りから消えたので、手動調整にして「5,000~6,000rpm」の間で調整してみるのが良いと思います。
M.2 SSDの温度
M.2 SSDは『CFD PG3VNF 500GB』を使用しています。接続は「PCIe 4.0×4」です。
アイドル時の温度
室温25℃のとき、アイドル時の温度は33℃でした。
負荷をかけても40℃台なので十分に冷却されています。
その他SSDとの比較
- ファン付きヒートシンク:33℃
- マザボのヒートシンク:35℃
- 2.5インチSSD:30℃
やはり「2.5インチSSD」は発熱が少ないようですね。
マザーボード付属のヒートシンクには『WD Blue SN550 1TB』を装着しています。
同じ条件ではないですが、風を当てたほうが冷えるのは確実です。
PCIボードとの干渉
「PCI-E×1スロット」の横に「M.2スロット」がある場合、PCIボードが挿せるのか気になります。
PCIボードを挿してみた
アースソフトのPT3を挿してみたところ、ファンに接触するギリギリでした↓
ヒートシンクだけなら問題ありませんが、高さのあるファンを取り付けてしまうと、設置場所に制約を受けてしまうかもしれません。
ファンとの隙間は1mmほど。
できるだけファンと干渉しないように「シリコンパッド」を黒いチップのギリギリのところに貼り付けました。
このボードの全長は「121mm」なので、この範囲内におさまっていれば、なんとか取り付けることができるはずです。
まとめ
- 日本製のヒートシンク
- 日本製のシリコンパッド
- 固定に絶縁テープを使う
- 風を当てるとよく冷える
- 5000~6000rpmなら静か
- PCIボードの設置に制約あり
いまのところ「ファン付きのヒートシンク」なら「長尾製作所」一択ではないでしょうか。
BIOSのファン設定を行えば、とても静かになりますし、温度も30℃前半を維持できるのでおすすめです。