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Ryzenに「スッポン防止ブラケット」を取り付けてCPUのピン折れを未然に防ぐ!

ProArtist IFE2にAMD用ブラケットを取り付ける

AMDの「Ryzenシリーズ」は、CPUソケットの構造上、スッポンという現象が起こることを知りました。

自作PCにおいては、かなり有名な話のようで、この“スッポン”をすると、CPUのピン折れが発生する可能性があるそうだ。

今回はこの“スッポン”を未然に防ぐためスッポン防止ブラケットなるものを取り付けてみた。

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スッポンとは?

DEEPCOOL AS500のヒートシンク

スッポンとは、CPUクーラーを取り外す際に、CPUクーラーにCPUがくっついたまま抜けてしまう現象のことです。その原因としては、CPUクーラーとCPUの間にあるグリスが吸盤のようにピッタリ張り付いてしまうことや、長期間の使用でグリスが固着していることが挙げられます。

AMDのみで発生する

この“スッポン”は、CPUソケットの構造上、AMD製のCPUのみで発生する現象です。

AMD製CPUのスッポン現象

AMD用のCPUソケットは、レバーを小さな爪でとめているだけなので、強い力が加わるとレバーが外れ、ソケットからCPUが抜けてしまうのです。

ピン折れする可能性がある

AMD Ryzen5 5600Xのピン

そして、このスッポンをしてしまうとCPUのピン折れが発生する可能性があります。

もしピンを折ってしまったら、そのCPUは使い物になりません。元通り修復することも非常に困難です。

なので、スッポン自体をしないように対策する必要があります。

スッポン防止ブラケットを購入

AMD すっぽん防止ブラケットProArtist IFE2とDEEPCOOL AS500

スッポンを防止するために『ProArtist IFE2』を購入しました。

こいつでCPUソケットを押さえつけることで、スッポンを防ぐことができます。

ProArtist IFE2の詳細

ProArtist IFE2 AM4専用CPU抜け止め予防ブラケットのパッケージ表側

Amazonで586円でした。とても安価なのでRyzenで自作PCを組む際に、一緒に取り付けておくことをおすすめします。

ProArtist IFE2 AM4専用CPU抜け止め予防ブラケットのパッケージ裏側

ProArtistは、中国を拠点とする新興メーカーです。

日本での販売は、CPUクーラーで有名な「株式会社サイズ」が取り仕切っています。

ProArtist IFE2 AM4CPUすっぽん予防ブラケット

中身はブラケットだけの簡素なものでした。

互換性に注意!

ProArtist IFE2の互換性

基本的にProArtist以外のCPUクーラーでの使用は自己責任です。

ProArtistのCPUクーラー

他社のCPUクーラーを取り付ける場合は、スペーサーのサイズが重要になってきます。

スペーサーが1cmなら取付可能

DEEPCOOL AS500 ねじの不具合

これはCPUクーラーに付属している「スペーサー」です。

CPUクーラーのスペーサー

画像のスペーサーは、ねじ付きなので少し変わっていますが、普通は樹脂製の円柱型スペーサーが多いと思います。

DEEPCOOL AS500のスペーサーねじを取り付ける

わたしが調べたところ、ProArtistのスペーサーの高さが1cm、その他互換性のあるCPUクーラーのスペーサーも1cmでした。

なので、このスペーサーの高さが1cmなら『ProArtist IFE2』を取り付けることが可能と思われます。

AMD AM4用のCPUクーラー取り付けスペーサー

ここの長さです。

サイズの独自検証によるとリテンションAの『虎徹 Mark II』にも取り付け可能なようです。

サイズの互換性リストはこちら(pdfファイル)

DEEPCOOL AS500との互換性を確認

DEEPCOOL AS500のパッケージ

わたしは『DEEPCOOL AS500』というCPUクーラーに、『ProArtist IFE2』を取り付けました。

DEEPCOOL AS500の14cmファン

結論から言うと、問題なく取り付けることができます。

AMD Ryzen 5600xにDEEPCOOL AS500を使ったときの温度

室温25℃、アイドル時のCPU温度です。

画像の通り、よく冷えているので取り付けは正常に行えています。

関連記事:「DEEPCOOL AS500」をレビュー。よく冷えると噂のCPUクーラーを買ってみた

精度がちょっと心配

ProArtist IFE2の脚

ブラケットを取り出した際、プレートの脚が浮いているのが気になりました。

Amazonのレビューにも不具合報告があったので、正直なところ精度が心配です。

ProArtist IFE2 プレートの浮き上がり

しかし、四角いところが歪んでいるわけではなかったので、プレートをボルトで固定してしまえば、正常に取り付けることができました。

とりあえず、「仮付け」してみて、歪みがないことを確認してから、CPUクーラーを取り付けるようにしたほうがいいと思います。

取り付け方法

CPUクーラー『DEEPCOOL AS500』を使った取り付け方法を紹介します。

ADM CPUソケットの4つのねじを外す

まず、マザーボードにもともと付いているソケットを取り外します。

AMD マザーボードにCPUクーラーを取り付ける

ねじ穴が出ているのがバックプレートです。

AMDはマザーボード付属のものをそのまま使用します。

ADM AM4用のスペーサーを4本取り付ける

はじめにスペーサーを取り付けます。

AMD Ryzen 5600Xをソケットに装着する

CPUソケットのレバーを持ち上げたら、「CPUの隅にある▲」と「ソケットの隅にある▲」の目印を合わせてセットします。

ADM ソケットにCPUをセットしてバーを下げる

レバーを下げると、スライドしてCPUが固定されます。

今回取り付ける「スッポン防止ブラケット」は、このレバーと台座が動かないように固定するためのものです。

AMD すっぽん防止ブラケットProArtist IFE2とDEEPCOOL AS500

『ProArtist IFE2』をCPUの上に乗せます。

ProArtist IFE2にAMD用ブラケットを取り付ける

AM4用のリテンションをセットし、固定用ナットを取り付けます。

DEEPCOOL AS500 AMD用ブラケットを装着

あとはグリスを塗って、CPUクーラーを取り付けたら完了です。

正常な取り付け状態

正常に取り付けられている状態がこちら↓

ProArtist IFE2とCPUの高さ

ブラケットよりもCPUが出っ張っていなければなりません。

そうでないとCPUクーラーを置いたときにCPUと接触せず、正常に冷やすことができません。

まとめ

  • スッポンするとピン折れの可能性あり
  • AMDのCPUだけで起こる現象
  • スッポン防止ブラケットで未然に防ぐ
  • CPUクーラーとの互換性に注意

CPUクーラーの互換性にちょっと難ありですが、自作PCの初心者ほど必須な商品だと思うので、新たにPCを組む際は、一緒に取り付けておくことをおすすめします。