コロナ石油給湯器のリモコンに「エラー4」と出てしまった。
「運転→停止→エラー4」の繰り返しでまったく安定しない。
結論から言うと、「エアー抜き」と「リセットボタン」で正常に運転できるようになったので、今回はその手順を説明していきます。
エラー4の原因
コロナのQ&Aによると、エラー4は「着火不良・途中消火のエラー」だそうです。
具体的には以下のことが考えられます。
灯油切れを起こした
エラー4で最も多い原因が「灯油切れ」。
これはタンクに灯油を給油して、「リセットボタン」を押すことで解決できます(リセットボタンの場所は下で説明しています)。
水やサビの混入
雨水や結露により、タンク内の灯油に水が混入して「不完全燃焼」になった可能性が考えられます。
とくに、寒い時期に起こりやすいのは、タンクに混入した水が凍結して、ボイラーが燃焼しなくなるトラブルです。
タンクの「水抜きバルブ」を緩めて不純物がないか確認してみましょう。
水と油なので容器に受けてみれば、水のあるなしはハッキリわかるはず。
タンクの水抜き方法は、youtubeを参考にしてみるといいでしょう。よく分からない場合は修理を頼んだ方が安全です。
煤(すす)が溜まっている
排気口や排気筒のまわりに煤(すす)が溜まっていて不完全燃焼が発生している可能性があります。
灯油の臭いはどうしても発生しますが、異常なくらい煤(すす)臭い場合はこれが怪しいかもしれません。
対処方法としては、業者さんに頼んで煤(すす)を取り除いてもらうことになります。
燃焼器の経年劣化
7~10年間など長い期間使用していれば、単純に燃焼器の能力が劣化したことも考えられます。
動作音や臭いでわかることも多くあるので、注意深く観察してみるといいかもしれません。
対処方法としては、業者さんに頼んでパーツの交換等になると思われます。
その他の原因
原因が不明な場合は、とりあえず「リセットボタン」を押して様子をみてください。
まとめると、以下の6点があやしいです。
- 灯油切れでないか確認
- リセットボタンを押してみる
- エア抜きをする
- タンクの水抜きをする
- 煤(すす)が溜まっている
- 燃焼器が経年劣化している
まずは、できるのもから試してみてください。それでもダメなら修理を依頼するしかありません。
以下では、「エアー抜きの手順」と「リセットボタンの場所」を紹介しています。
カバーの外し方
まずは石油給湯器のカバーを取り外します。
わたしの給湯器は「コロナ NXシリーズ 」です。
上にある2箇所のネジを「プラスドライバー」を使って外します。
ネジを外すと簡単にカバーが開きます。
外したカバーは横に立て掛けておきましょう。
「エアー抜き」を行う場所
エアー抜きする場所は、画像の矢印のところ。
拡大したものがこちら。
「エアー抜き」のやり方
上にある「エア抜きネジ」を「マイナスドライバー」で緩めてエアー抜きします。
このネジを緩めると灯油があふれて垂れてくるので、下に「受け皿」や「ぞうきん」などを置くとよいでしょう。
ネジはゆっくり回して、ネジ穴からネジを抜かないように注意してください。
途中で灯油があふれてきたら、緩めるのをやめてそのまま待ちます。
「エアー抜き」を確認する
わき出てきた灯油に空気が混じっていれば、灯油がポコポコと泡を立てて出てきます。
完全に空気が抜けるまで灯油を出し続けて、灯油がスムーズに流れてくるようになったらOKです。
あとはネジを締め、残った灯油は布できれいに拭き取ります。
これでエアー抜きは完了。
次に「リセットボタンを押して再起動」します。
「リセットボタン」を押す
「エラー4」の表示がいつまでも消えない場合は、「リセットボタン」を押すしかありません。
コロナの石油給湯器は、「リセットボタン」を押さないとエラーがいつまでも残ってしまうのです。
まずは「紙が貼ってある場所」をめくります。
紙をめくると基盤が現れるので、小さな白いボタンでリセットと書いてあるところを探します。
この白いボタンが「リセットボタン」です。
一度だけ押すと、給湯器が再起動します。
リモコンパネルで「運転」してみる
再起動して落ち着いたら、リモコンパネルの「運転」を押して動作を確認します。
エアが抜けても数回は「エラー4」になる事があります。
おそらくパイプ等にまだ少しだけ空気が残っているせいかもしれないので、お湯を出しながら、運転と停止を数回繰り返してみてください。
わたしはエア抜き後、4回「エラー4」が出ましたが、運転と停止を繰り返したら、その後エラーは出なくなりました。
1度で直らない場合は、何度か「リセットボタン」を押すことを試してみるとよいでしょう。